研究室紹介

コンセプト

私達の研究グループでは、生物が酵素という生体触媒をつかって合成する複雑骨格天然物を研究対象としてとりあげ、未踏天然物を酵素合成するための独自の戦略を提案するべく、研究を行っています。

 

研究を進める上でのキーワードは、「つくる」「しらべる」「デザインする」の3つです。1)酵素の機能を自在に制御して複雑骨格分子を「つくる」、2)「つくる」過程で見つかってきた特徴的な化学反応を触媒する酵素の機能を徹底的に「しらべる」、さらには、3)注目した酵素の機能を「デザイン」して新しい機能を持つ酵素を作成することで、酵素を利用した「ものづくり」における一つの限界点を突破し、未踏分子を自在に合成するための独自の戦略を提案したいと考えています。


これを実現するためには、最先端の技術を積極的に取り入れる必要があります。そのため、他大学の先生との共同研究(異分野融合)も積極的に進めています。




実験機器

有機化学実験

概要:化合物を「つくる」「精製する」「分析する」ための設備を揃えています。

実験機器:ロータリーエバポレーター、真空ポンプ、分離精製液体クロマトグラフ、HPLC(高速液体クロマトグラフ)、UPLC(超高速液体クロマトグラフ)、HPLC-MS、UPLC-MS、GC-MS、紫外可視分光光度計、旋光計、NMR など


生化学実験

概要:微生物の形質転換や酵素精製を行うための設備を揃えています。

実験機器:クリーンベンチ、サーマルサイクラー、遠心器、電気泳動装置、ゲル撮影装置、培養器、高速タンパク質液体クロマトグラフ、グローブボックス など



スケジュール

4月  新学期の始まり

7月  天然物化学談話会

8月  大掃除・夏休み

9月  天然有機化合物討論会

12月 大掃除・冬休み

1月  博士論文発表会

2月  修士論文発表会

3月  卒業発表会、日本化学会、日本農芸化学会、追い出しコンパ

*全体研究報告会、グループミーティング、論文紹介を定期的に行います。


卒業生の就職先

博士課程卒(順不同):

北海道大学、University of Michigan、Southwest University、MIT、Texas A&M、微生物化学研究会研究員、日本マイクロバイオファーマ、三菱ガス化学、アサヒビール、株式会社ちとせ研究所 など


修士課程卒(順不同):

花王、ライオン、資生堂、高砂香料工業株式会社、生化学工業株式会社、日本水産株式会社、味の素、明治製菓、協和発酵バイオ株式会社、キューピー、ヤマサ、森永生科学研究所、大鵬薬品工業株式会社、同仁医薬加工、大陽日酸株式会社、塩野義製薬、久光製薬、アステラス製薬、大正製薬、大塚製薬、第一三共、田辺三菱製薬、全薬製薬、イハラケミカル工業株式会社、日産化学、三井化学、呉羽化学、東レ、三菱ガス化学、宇部興産、古河電工,道警科捜研、一般財団法人日本食品分析センター千歳研究所 など